光のもとでⅠ
「起きてたのか?」
「昨日、寝たのが早かったからかな? 四時半に目が覚めちゃったの。……蒼兄はこれからランニング?」
「そう」
「あ……今日はロード? それとも公園……?」
「今日は公園に行こうと思ってるけど……?」
 なんでそんなことを訊かれるのかと不思議に思っていると、
「それ……ついて行ってもいい?」
 かすかな予感はしていたが、まさか本当にその台詞が返ってくるとは思わなかった。
「翠葉……わかってると思うけど、間違いなく寒いぞ?」
「うん。そう思う……」
 屋内にいる今ですら、ヒーターの吹き出し口に手をかざしている状態なのに。
「朝陽が……見たいの」
 翠葉は、まだ暗い窓の外を見ていた。
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