光のもとでⅠ
 教会で結婚式に参列して披露宴で歌わされて――気づいたら俺はゲストルームに寝かされていた。
「あー……酒飲みすぎた」
 っていうか、飲まずにはいられなかったというか……。
 今日、会長の正体をリィが知ることになるのは前からわかっていて、その前に俺が教えることもできたんだけど、なんかできなくて……。
 ズルズルきて今日、だった。
 案の定、リィはすごい動揺してたし、見ててかわいそうなくらいだったんだけど、全然気持ち楽にしてあげることもできなくて、俺、なんのためにリィの側にいんのかな――そんなふうに思ったら酒に手が伸びていた。
 俺、意外と酒に溺れるタイプなのかもしれない。「酒=危険」とインプット。
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