ホワイトタイガー
ドアの前、店を早く切り上げた私はまたここにきてしまった。


ホワイトタイガーさんの、デリヘル待機所。

ドアを開けると2人が口を閉じたまま目を大きくしてぷるぷると笑いを堪えている。

そして笑い出すもんだから、わたしもつられて笑った。

昨日飲んだ薬がまだ効いているのだ。きっと。

ひとくち餃子が山盛り入った温かいビニール袋でとりあえずコンドームを反動を付けて殴りつけるフリをして。くるんとまわった。

餃子の匂いが丸い。
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