♥♥♥危険なアフタースクール〜♥♥♥

4、隠された秘密

「雷馬さま!大丈夫でございますか?」

ドアが

ドーーーンと勢い良く開いて

執事が 入ってきた。


執事は狼の傍に駆け寄り

体をさすっている。



銀色の毛色の狼が


苦しそうに呻く姿を


すみれは 怯えて

部屋の隅で見ていた。



やがて 徐々に



人間に姿を変えていく狼。




完全に人間の姿になった狼は


生まれたままの姿で


汗をたくさんかいて


呻いて床に丸まった。



その姿は


部屋の端にいてもわかる・・・・




まさしく雷馬だった。



執事は 雷馬に

タオルケットをかけて


心配そうに 雷馬をみている。
< 66 / 206 >

この作品をシェア

pagetop