総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
なんで、こいつはこうも相手を挑発するような言い方しかできねぇんだ。
「いいから、話せ。」
「まぁ、落ち着けよ。ヤミ。」
シンは胸ポケットから煙草を取り出しヤミに火を求めた。
シンから吐き出された紫煙は、ゆらりゆらりと上がって消えていく。
「話してぇんだが、まだ役者がそろってねぇ。」
「役者?手駒の間違いだろ。」
「ハハッいいねぇ。そうだよ、ゲームなんだよ。俺にとったら。」
両手を広げ天に向かって嘲笑う。
「おい、ヤミ連絡はついたのか。」
「はい、もう来るかと。」