総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】

ヤミが身をかがめて、シンに耳打ちする。


"アレ"・・・・?


一体何のこと言ってんだろう・・・・・。


あたしには、わからずヒサ、ヨウを見ても難しい顔をしていた。


「さぁ、次の見せ物で"自分を見失う"奴はダレだ・・・・・?」


ニタァッと嗤ったシンにあたしたちは目を離さない。


まるで、サーカスの団長だ。


あたしたちは、観客。


ショーで現れる、動物やピエロはシンに躍らされたヨウ達。


シン・・・・貴方の世界は狭すぎるよ・・・・・っ。


あたしの考えなんて微塵も、わからないシンはヤミに目配せをして何やら指示をした。


< 244 / 373 >

この作品をシェア

pagetop