総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「そうだ、お前にしかできないことだ」


フッと笑って、酒瓶を手に取る。


あたしにしか‥‥できない。


その言葉がすごく嬉しかった。


みんなと笑って、今まで泣いて過ごしてたことが嘘みたいだった。


どんちゃん騒ぎが終盤に差し掛かった時不意に後ろから肩を誰かに抱かれた。


「シュウ?」


「さっき話したの、覚えてる?」


「あ‥‥うん」


そういえば‥‥忘れてた。


あたしは、シュウの目を見てこくんと頷いた。


「みんな、ちょっと聞いてくれる」


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