もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
「そうそう、それからね。今日は、朝っぱらから大谷に怒鳴られて、もーっ最悪だったんだよっ」


『オータニの話は、モーイイヨ』


「えっ!? だって、ひどいんだよ」


嬉しそうに大谷の話をする優衣が、おじさんは気に入らないらしい。


『モー、聞きたくナイッ』


「どうして?」


『飽きたカラ……』


「飽きるほど、話してないでしょ!」


『モー、寝るっ』


「えーっ、そんなこと言わないで聞いてよーっ! ちょームカついてんだからっ」


『オヤスミ……』


「ちょっと、おじさーん!」


『電気ケシテ』


「もーっ」


そしてその夜、優衣は再び、あの謎めいた夢を見ることとなる。
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