もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
結局、沙也香との最悪な関係になんの行動も起こせないまま、優衣は2年生を終えようとしていた。


「そろそろ将来のことを真剣に考えないと、夢が夢で終わっちゃうわよ! ハンバーガー売ってる場合じゃないんじゃない」


呪文のように繰り返される、母親の戒めの言葉。


「う、うん……」


優衣はMバーガーを休職し、予備校に通うことを決意する。


(はぁ〜っ、受験生って……、重い)


そんな悶々とした春休み最後の夜、


優衣はとうとう、


あの謎めいた夢の結末を知ることとなる。
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