もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
『酷いジャナイカァ』


腰を押さえながら、ゆっくりと立ち上がるおじさん。


「ごめんなさ〜い、ふぁ〜っ……」


眠い目をこすりながら、体を思いっきり伸ばす。


『ソンナ事より大変ナダヨ! ワタシの部屋が、何者かによって荒らされてルンダッ』


「えっ!?」


起き上がって、本棚を覗いてみる。


「あぁ、これは……、弟の陽太が、お父さん達に見つからないようにっておじさんを隠してたの」


『隠しテタ!? ナルホドーッ! ワタシはてっきりカラスの野郎の仕業だと思ッテ……』


「カラスは入ってこれないから安心してっ。私、学校に行く支度しなくちゃ」


急いで部屋のドアを開けて、廊下に出る。
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