サファイヤアンドロイドの夢
「本気なの?ジェイル?」


「私を冷徹だといったのは君だよ、ライラ。」


私は笑顔をライラに向けてやる。
ライラは鼻白んで私を見る。


「あなたの考えていることがわからないわ。」

「私は特別だからね。」

「特別?」

「昨日、ライラがそう言った。」

私はそれだけ言うと、聖堂を出て行く。
ライラを置き去りにして。
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