サファイヤアンドロイドの夢
「それだけか?」


「はい、製造工場を人間共に押さえられた今となっては、それが精いっぱいです。」


「なるほどな。」


男は考え込むように腕を組んだ。
私は男が何を言い出すのか気が気ではない。


「ジェイル。」


男が私を呼んだ。


「どう思う?私は彼らの不安が供給部品の少なさから来るものだと考えるが……。誰でも死は怖い。特に使い捨てとして造られた彼らには、部品の配給が減ること自体、死を予感させるだろう。
なら危険を顧みず、新しい部品を求める為に、この地を旅立つのではないか?生き抜いて行く為に。」
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