KISS

海の向こうへ


夏休みも目前に控えたある休日、スタバにて。


「結婚んん!?」


口に含んだチョコレートフラペチーノをぶっと吹き出した。


「きたねーよ」


それを見て顔をしかめる目の前の人物を見つめる。


「だ、だって陽ちゃんが・・・結婚!?」


「まあ学生結婚って言っても、今月卒業式したし」


「あっ、そっか。あっちは7月でおわりか・・・」


またフラペチーノに口をつけたあたしをだるそーに見て、更に付け足す。


「相手外人だし」


ぶっ!


「外人んん!?」


それって国際結婚じゃん!


「あっち住んでるから当たり前だろーが」


呆れたようにあたしを睨む。
< 143 / 170 >

この作品をシェア

pagetop