夏の君を
恭弥の手は、毎日の練習の勲章で、マメができては潰れての繰り返し。


だから綺麗じゃないし、ゴツゴツしてるけど、そんな大きな手が、いつもあたしを安心させてくれる。


「絶対だよ?」



「バカ。当たり前だ。」






あと1週間。



あたしたちの夢まで、あと1週間。
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