『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
照れくさそうに可愛らしく微笑んだ彼女は俺に手招きをしている。
ヤバッ……めちゃくちゃ腹が減って来た。
俺は彼女に促されるままに、美味しい朝食を戴いた。
その後は2人で他愛ない会話をして…
ふと時計を見たら7時30分。
っげッ!!大学へ行く時間!!
俺は急いで準備をして、玄関を出る前に彼女にひと言。
「俺、教授の手伝いがあるから遅くなると思うし、好きに部屋…使っていいから」
彼女が何か言いたそうな感じだったけど、時間が時間なだけにそのまま家を後にした。
大学に着いた俺は、教授に頼まれた資料を纏め
その後は試験勉強に没頭した。
教授の研究室は仮眠用のベッドがあり、
いつでも泊まり込みOKの状態になっている。
“数日部屋をお借りしたい”と教授に許可も得た。
はぁ……こんな生活、そう長くは続けられないな。
翌日も教授の部屋に寝泊まりして…
そしてあくる日―――――
昼過ぎに1通のメールが届いた。