16LIFE☆~それぞれの恋~
「――社長は絶対、あたしのものにしてみせるから。
社長と付き合ってることを世間に知らせれば、あたしの知名度も上がるに決まってるしね♪」
「・・・・・・」
「あらやだ、睨まないでよ。
高校生のお子ちゃまには、あたしの恋愛テクに勝てっこないから。
・・・さっさとあきらめなさい、ね?」
最後の一言には、かなり圧力のかかる笑みを向けて。
・・・三上有紗は足早に去っていった。
結局、あたしは圧倒されて何も言えずじまいだった。
知名度のためなんかに、間宮さんの気持ちを弄ぼうとするなんて・・・最低。
あの人には、絶対に負けたくない。
間宮さん・・・あたし、素直になりたいのに、なれないよ。
あなたみたいに、思ってることや感じたことを素直に言うには、
素直になるには、
・・・どうしたら、いいの?