相手にされない王子様


さらに翌日。




「あれ?
お前、着替えたのか?」




明太子は明らかに朝の登校時に見かけた服装とは違う格好をしていた。
俺たちの学校は私服でも制服でもオッケーの学校だ。以前は制服を着ていたが、最近気分転換とかで私服を着るようになっていた。




「えぇ。体育で汗をかいてしまったので」




「何選択してんだ?」




「卓球です」




へぇー…でもさ、




「何で卓球でケガしてんだ?」




見れば明太子の頬に絆創膏が2枚も貼られていた。
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