龍奇譚-彼女の秘密-
「何をしているの。早く乗りなさい」
襖を背に呆然と立っていた俺に、
痺れを切らしたのか龍宮が声をかけてきた。
龍宮はあの時と同じように、リョクさんの背中に乗っていた。
「乗るって………どうして?」
「あら、別に良いのなら乗らなくて良いわよ」
『司。そのような言い方は良くないのではないか』
「………もう、分かったわ。
……水嶋 凌、乗りなさい。
良い体験をさせてあげる」
「えっ………?分かった」
………………