龍奇譚-彼女の秘密-
これから、何が起こると言うんだ……?
リョクさんと龍宮はクロワから一定の距離を保ち、空を漂い、
避けられ体勢を崩したクロワも翼を羽撃かせ、宙に浮いた。
『余り、彼から離れたくはないのですが……仕方ありませんね』
クロワがチラリと俺を見た。
紫色だったその目は、いつの間にか赤く変色しており、
目も細く吊り上がっている。
赤い瞳は、何も宿していない。
俺はその瞳から目が逸らせなかった。