龍奇譚-彼女の秘密-





「私はまだする事があるから。それじゃあね」



一方的にそれだけを言い残すと、

リョクさんと一緒に空の向こうへと消えて行った。





「………ちょっ……!!!」



結局、何の事やらさっぱり分からず、





「どうしたらいいんだよぉぉぉーーーー!!!!!」





残された俺の叫び声だけが谺したのだった。










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