+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
2人の始まり。。。

ゆっくりと目を開けて寝返りを打つ。


視界に入るドアップの彼の顔。


薄い金髪の髪から見える顔はとても幼い寝顔。


あたしは昨日、この人に抱かれた。


いや、抱いてもらったのか?


ずっと、ずっと憧れだった。


爽やかで、背も高くみんなの人気者で。


私たち、1年生からは『王子様』なんて呼ばれていた。


昨日の夕方、西町の繁華街を歩いていると知らない男たちにぶつかった。


そして、理不尽な言い分であたしに絡んできた。


そこへ、彼は現れた。


彼には、噂があった。


『繁華街で王子様が喧嘩してた』


『相手10人くらいを1人で病院送りにしたらしい』


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