+.*ベッドの上の王子様*.+【完】

あたしは一人の友達を思い出しながら、その名前を口にした。


「クロネコ‥‥クロネコがいいっ!」


「クロネコ?そのまんまじゃん」


少し笑いながら言うレイに、頬を膨らませながら言い返した。


「これは、思い出のある名前なの。この名前の時あたしはすっごくいい恋ができたから、この猫ちゃんにも、そんな恋して欲しいから」


少しだけ顔が熱くなる。


ふふっと笑いながら、猫ちゃんの頭を撫でた。


「よっこいしょっと」


「ふわぁっ」


あたしは、いきなりレイに後ろから抱きかかえられ、座らされた。


「ちょ、何っ!?」


なんで、抱っこされてんのっ!?


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