+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
その顔は、反則だ。
妖しく歪むその顔があたしを興奮させる。
「・・・シホ。」
「シホちゃんか・・。」
あたしの名前を呟きながら着々と支度を済ませていく。
何度でも呼んでほしかった。
呼んであたしを覚えてほしかった。
身支度を終えた先輩があたしに小さなメモ書きを渡す。
「はい、これ。俺のアドと℡番号。」
せん・・・ぱいの・・・?
「体が俺の事忘れる前に、連絡頂戴っ。」
耳元でささやかれる声にゾクゾクする。