+.*ベッドの上の王子様*.+【完】

twelvelove


マンションに着いたとき、外は大雨だった。


耳に聞こえるのは、ザーッという雨の音。


目に焼き付いて離れないのは、先輩の傷ついた顔。


「はぁっ・・・はぁっ・・・。」


自動ドアの横にある、ロック解除の盤に手を置きながら画面に反射する自分の顔を見る。


下唇はずっと噛んでたから、腫れてる。


「・・・もう・・・最悪だっ・・・。」


「シホっ!」


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