+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
firstlove
騒がしい教室。
あたしは、ただ席でぼんやりしていた。
先輩とのことは、誰にも言っていない。
というか、言う相手があたしにはいなかった。
孤独が好きなあたしは友達はあまりいなかった。
けれど、唯一あたしに話しかけてくれる女の子がいた。
その子はあたしをクロネコと呼んだ。
『真っ黒な髪に何を考えているかわからないところが。そっくり!』
らしい・・・・。
「クロネコ!」
「エミ・・・。」
エミはあたしの机に腰を下ろす。