嘘つき彼氏


『倖田志紀先輩!』

初めて間近で見る先輩にびびりながらも、意を決して叫んだ。


『………なに?』



コワッ…
名前呼んだだけじゃん!
でもカッコいい…。

『……。』

…そうじゃなくて


『彼女いますか!』


『ちょー突然…』


呆れ顔の先輩


『す、すいません』



でもすぐに呆れ顔から、ニヤリとした顔に変えて


『いるよ』

そう言った。

き、きた!

早まる心臓をおさえ聞いた。


『だ、れですか?』



< 11 / 161 >

この作品をシェア

pagetop