略奪愛の結末
「メグは…いい人できたのか?」

思わず首を振った。

「妹も大きくなったんだし いい加減にもう
自分を解放してあげなさい。
幸せになる資格をたくさん持ってる。
一生懸命 頑張ってきたし…我慢したし
悪い男と恋をして…悲しい想いたくさんさせたから
次に巡り合う男はまっすぐな男がいい……。」

「そんなうまくいかないよ。」

「俺が与えられなかった家庭を作って
メグは最高の妻にも母にもなれるだろう。」

「そうかな……。」

「よかった 会えて
今日は珍しく気分がよかったんだ。こんなに
話せてうれしいよ。」

「また来てもいい?」
思わず口にした言葉

「え?」

「あなたを一人ぼっちにできない。
あなたから幸せな家族を奪ったのは私なんでしょ?」

「それだけじゃないよ。
妻とはすれ違いが多かったんだ。
俺も忙しさにかまけて 家のこと全部妻に
押し付けてたから……。君のせいじゃないよ。」

「それでも……私があなたを
見送っていい?」

彼が私を見つめて 涙を流した。

「見送ってくれるか?
一人で行くのが悲しくて……。」

「あなたにはいろんなこと教えてもらった。
初恋も愛も切なさや悲しみや……。
辛いことも多かったけど…あなたと一緒にいる時は
本当の メグになれたの。」

布団から出した細い腕にほおずりをした。
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