略奪愛の結末
楽しい旅行だった。
篤朗との偶然の出会いが更に私の気持ちを
盛り上げてくれた。

友達が 
「あの人誰?」と聞いてきた。

「遠距離恋愛してる 彼なの。
あえてよかった~~~。」

「例の?あの人なの?すっごく素敵じゃん。」

鼻が高い。

まだ私のものじゃないけど・・・・
絶対に私のものにする。


篤朗以上の男なんて 絶対にいないもの。

篤朗だったら
姉も絶対に喜んでくれるだろうし

いい加減 篤朗も姉と離れて気持ちも
落ち着いただろう。

さっきも姉のこと何もきかなかったし
好きだったら絶対に 聞くだろう。

「メグさんは元気?」ってね。


姉は いつもと変わらない。
不倫相手とはどうなったのか 私の前にいる姉は
いつもの姉のだし・・・・
あの日 見た 女の顔をした姉は
あれから見ることも気配を感じることもなく

姉の恋はどうなったんだろう。


私は絶対にあんな時間の無駄はしない。
自分だけのものじゃない人を愛するなんて
絶対に嫌だもの。

私のことだけ愛してくれる人と一緒にいる。

姉は愚かだと思う。

姉みたいな人生は送りたくない。
それが私のためだったとしても。
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