略奪愛の結末
「マリはいないのよ。ちょうど修学旅行で。」

なつかしいドアを開けると メグさんの家の香りがした。

「しってた。だから来たんだ。
マリがいたら メグさんにゆっくり会えないから。」

メグさんは笑った。

「マリも会いたがってたのに……。」

「さっきさ 羽田で会ったんだ。偶然に。
出張って嘘ついた。もちろん札幌なんて言ってないし。」

「なんだかマリに悪いわ。
ほんとに篤朗を気に入ってる様子なのよ。」

「俺だってマリが可愛いけど それはメグさんの妹だから
メグさんの大切なものを俺も大切にしたいだけ。」

ガキみたいなこと言ってる。
こんな貴重な時間はないんだ。

「俺向こうでめっちゃ頑張ってきたよ。
メグさんを支えたいんだ……。メグさんを
世界一幸せにしたいから……。」

「篤朗 落ち着いてよ。」

メグさんのどっちつかずの態度に頭にきた。

「ガキ扱いするなよ!!!
俺は…本気なんだ!!!」

メグさんを抱きしめる。


「真剣に俺の話 ちゃんと聞けよ。
たった二歳しか違わねーのにいつまで俺を
ガキ扱いするんだ?」

もう理性はどっかにぶっ飛んだ。

「愛してる。ずっとずっと……好きだった。
向こうに行って会えなくなっても 想いは募るばっかで
会いたくてだから頑張れた。
俺はメグ……じゃないとダメなんだ。」

あえてもう さん はつけなかった。
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