に じ い ろ~Rainbow Days~
にっこりと笑顔を浮かべる前沢さん。
その笑顔がどこか泣きそうだと思ったのは、多分、気のせい。
返事を聞きたくない、とでも言うように前沢さんは私に背を向けて教室を出ていった。
_______うまく言えないけど…ほんとは、寂しいんじゃないのかなって_______
…なんなのよ。
知ったかぶりして。
私が寂しいとか、寂しくないとか、そんなの関係ないの。
どんなに寂しくても、私はその寂しさを常に抱えてなくちゃいけないの。
だってそれが私の罰なんだから。