に じ い ろ~Rainbow Days~





「亮くん、この子は上原ヒカリ!」

「…ヒカリ…?」



アーモンド型の澄んだ瞳で私を見つめる藤堂くん。



…ただでさえ見られるの慣れてないのに…


…こんな人に見られたら、ちょっと…心臓が持ちそうにないんですけど…



「…よろしく、上原」

「よ、よろしく…」



藤堂くんはふっと微笑んで、私から視線をそらした。


…まだ心臓、どきどきしてる。


他人にとことん興味のない私ですらこうなっちゃうんだから…イケメンっていうのは罪な生き物だなあ、としみじみと感じた。






< 142 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop