に じ い ろ~Rainbow Days~
「あっ、えっと、これは…その…」
いつも冷静ぶってただけにとても恥ずかしい。
みるみるうちに顔に熱が集まるのを感じる。
「…ぷっ」
吹き出すような声が聞こえたと思ったら、背中にばちんと衝撃が走る。
未来が私の背中を叩いたんだ。
「あったりまえじゃん!一生の思い出に残るような文化祭にしようね!」
そう言ってにいっと歯を見せる未来。
その隣で藤堂も同じようににいっと歯を見せて、
「絶対楽しい文化祭にしてやんよ」
って笑った。
心がぽかぽかと温まるのを感じる。
ああ、これが友達なんだなあ、って。
とくんとくんと優しく鳴る鼓動に、思った。