に じ い ろ~Rainbow Days~
◇◆◇
「お待たせ上原!」
「ああ、うん…」
……なんで、休日なんかに家出てるんだろう。
駅前のお洒落なお店のウインドウに写る、一時間もかけて選んだ自分のワンピース姿を見つめてうなだれる。
結局あのあと、勘違いに気付かされた私は、休日に藤堂と出かけることを必死で拒否した。
…でも、もう承諾しちゃったことだからどうしようもない。
藤堂とは普通に仲いいし、しゃべれるけど…それとこれとは話が違うんだ。
それになにより…これって、なんか、
「上原の私服って新鮮だなぁ〜!髪もいつもと違うし!」
「…藤堂だって」
デート、みたいじゃん。