に じ い ろ~Rainbow Days~
未来の鋭い声に「え?」と反応したは良いものの、手遅れで。
身体に走る衝撃
なにかが割れる音
みんなの悲鳴
床から身体を起こすと、周りには、運ぶはずだったアイスと割れたお皿の破片が散らばっていた。
「ヒカリ!大丈夫?!」
「上原さん!」
大丈夫、という意味を込めて手のひらを向けると、息を呑む音が聞こえた。
「上原…!血が…!」
言われるまで気が付かなかった。
お皿の破片で切ったのか、手のひらからは血が流れていた。