に じ い ろ~Rainbow Days~
「な〜んも変わってないねぇ」
ぐい、と頭の皮膚を引っ張られる感覚に、顔をしかめる。
私の長い髪を一束ひっつかんで、梓はしげしげとそれを眺めていた。
「染めたことなんてありませーんって感じのつるっつるの黒髪とかさ」
梓の髪は、金色で、くるくるしてて、ところどころ、傷んでて。
「ちょっとつり目がちの瞳とか」
梓の目の周りはきらきらしてて、まつ毛とか、マッチ棒が乗りそうなくらい長くて。
「うすーい桃色の唇とかさ」
梓の唇は、毒々しいくらい紅くて、肌の白さを際立たせてて。
「ほんと、なーんも変わんないね?」
記憶の中の梓とは、なにもかもが変わってた。