に じ い ろ~Rainbow Days~






誰かが教室から私の名前を呼んだ気がした。



でも、振り返らない。



一人になりたかった。



一人になって、なにをしたいのかわからないけど。



誰かと顔を合わせるのが、怖かった。






文化祭だけに、廊下は人で溢れている。



肩がぶつかるのを気にもせずに、一歩一歩、踏み出していく。





喧騒が、笑い声が、足音が、耳に入る音全部が、






私のこと、人殺しって叫んでるように聞こえて。








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