に じ い ろ~Rainbow Days~






◇◆◇




白い天井と、ぴかぴか光る蛍光灯。


見慣れない光景にぼんやりと目を瞬かせていると、いきなり誰かに乗っかられるように抱きしめられて、思わず咳き込んだ。




「ヒカリ!ヒカリ…!よかった!」


「ここ…は…」


「保健室だよ!覚えてない?ヒカリ…倒れたんだよ」




相変わらずぼんやりとした頭をゆっくりと回らせる。



覚えてないわけ、ない。



なにもかも、鮮明に、怖いくらいに、はっきりと記憶に刻み込まれてる。




ツウ、と涙が伝った。


仰向けに横たわっている今の状態だと、涙が頬を濡らすことはなくて。


頬の代わりに枕を、透明な液体は濡らしていく。






「未来…お願いがあるの」




努めていつもと変わらない声を出す。



出せてるつもりでも、きっと、震えてるんだろうな。








「もう、友達、やめよ?」









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