に じ い ろ~Rainbow Days~
レナの、日記…?
暮れかけて黄金色に輝く太陽の日差しを受けながら、彼の口元がふっと緩んだのがわかった。
「レナは俺に内緒で書いてたらしかったけど、双子にバレないわけあらへんのにな
レナが隠してる場所なんてだいたいわかったから、すぐ見つかった
…それは、こっちにきてからの日記やった
…読み終わってからずっと、涙が止まらんかったよ」
そう呟くように言って、鞄から茶色いリングノートを取り出す彼。
無地の、簡素なノート。
可愛い物好きのレナっぽくない日記だな、なんて場違いなことを思った。
「…読んでみ」
…ここに、レナの思いが。
レナの全部が、詰まってる。
息を深く吸い込んで、高鳴る心臓を押さえつけて…震える指で、表紙を開いた。