に じ い ろ~Rainbow Days~
「俺は、絶対にお前を、許さんからな」
射抜かれるような視線。
憎しみも、悲しみも、悔しさも、すべてがこもったような。
そのまま何も言わずに、彼はふらふらと公園の外へ歩き出した。
どれだけ時間が経っても、私はその場から動けなかった。
涙さえも出なかった。
泣くことができれば、いくぶんか楽になれるかもしれないのに。
それすらも許されないような気がした。
油蝉は、私を嘲笑うかのように、叫び続けた。