に じ い ろ~Rainbow Days~
梓も登校したばかりらしく、片手には通学かばんを持っている。
リンチでもされるのかな、と思ったけど、どうやら一人で私に話があるようだ。
だけど…そっちのほうが、よっぽど怖い。
レナが死んでから、私は梓とまともに話をしていなかった。
だから、私を恨んでるってことはわかっても…それ以外には、なにもわからない。
梓について行くと、屋上へ続くドアの前へとたどり着いた。
レナが死んでから立ち入り禁止になって鍵がかかっていたはずのそこは、なぜか鍵が壊され、入れるようになっていて。
梓はなんのためらいもなくその扉を開いた。