あなたの声




目が覚めた時には外は真っ暗だった。

やけに隣の病室が騒がしかった。

様子を見に行こうとすると激しい頭痛に襲われた。

「い…っ!」

「佑樹、あたし成美の様子見に行ってくる」

廊下の外から沙希の声が聞こえた。

――ガラガラ

「成美…?」

あたしの名前を呼ぶ沙希の声はやけに寂しそうだった。

「成美!?どうしたの!?」

あたしの様子に気付いた沙希があたしの方へ走って来た。
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