愛しいを知るまで。
夢のまた夢。


もうあのジメジメした雫の季節が過ぎ、今はもう、蝉が夏の始まりを伝える頃、森本花は授業を真面目に聞く気はなく、ただただグランドを見つめていた。




「…―友輔パス!!」



クラスメイトだろうか、経験はしていないと思われるが運動は得意そうな人が中々のパスを私の先輩であり……









小さな頃からの好きな人である、
駿河友輔(スルガユウスケ)[サッカー部2年生]へ出し、うまくそれをフォローして華麗にゴールへと決めつけた。


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