狼彼氏に甘いキスを
「朝は夏織チャンがキスしたことないって事を聞いて驚いてしなかったけど…」
狼の意味深な言葉に顔を上げると、チュッというリップ音と共に唇が重なった。
それで終わらずに、同じようなキスが続く。
「…っ」
息が苦しい。
酸素を求めて口を開けると、更に引き寄せられ、深く口づけされる。
「っ…ん!?」
空いた口から入ってきた熱い、何か。
「…ん、ふ…」
これ、豊岡くんの、舌…?
あたしの口の中をはい回る舌。
「っ…ん…ハッ」
息が苦しい。
ドキドキする。
力が入らない。
頭が回らない。
唇が離れた時には既にあたしの足には力が入らなかった。