蘭蝶Ⅲ【完】
そんなあたしを見て、千夏がちょいちょいと隅っこの方に連れて行った


千夏「で?で?

蓮君のこと好きなんでしょ?」



ホレホレ、白状しなさい

と頬をつついてくる



桜「え?ち?な?わ?」

千夏「日本語喋れや」



パニックになってろくに喋れないあたしに千夏の冷静な突っこみが入る



桜「え?千夏、何で分かるの!?」

千夏「あ、認めた。

そりゃさっきの桜見てりゃ分かるでしょ」

桜「え!嘘!」

千夏「あ、大丈夫。

これは女のカンって奴だから、他の人はきずいてないと思うよ?」

桜「よかった…」



ホッとするあたしを見て、千夏がにやにや笑ってる



桜「…何でにやにやしてんの…?」

千夏「べっつにー?

ただ、桜も恋する乙女なんだなーってね♪」


その一言に、また顔が赤くなる



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