天使⇔悪魔
「あっ…!黒魔、その服取って!」
 
 
「これですか…?」
 
 
「うん、それ…!」
 
 
 
「…はい、どうぞ……」
 
ズルッ
 
 
部屋の床に散らばっている雑誌のせいで、黒魔が足を滑らせた。
 
 
 
「黒魔っ…!」
 
 
 
ドサッッ……!
 
 
 
転んだことによって黒魔が、私を押し倒す様な状態になる。
 
 
 
「…あ、すみません。」
 
 
「…黒魔が謝ることじゃないよっ…!
 
私の部屋が散らかってるのが悪いんだからっ…。」
 
 
 
「…きゃぁぁぁぁ!!」
 
 
突然、窓の外から悲鳴が聞こえてきた。
 
 
そこに居たのはミズハちゃんだった。
 
 
 
「…ミズハっ!」
 
 
バンッ!!!
 
 
ミズハちゃんが鍵のかかってる窓を、無理矢理こじ開ける。
 
 
 
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