怪談短編集



 本当に、操りやがったのか…?


 僕は、怖くなった。



「母さん、オウムを飼うのは反対なんじゃなかったの?」

「そんなこと言った記憶はないわよ」



 …。


 このオウム、一体何者なんだ…??



 わかるのは、これがただ者じゃないってこと。


 だって、ただのオウムに人を殺したり、操ったりなんてできるわけないもの。


 僕は、オウムを見た。


「お前、何者なんだ?」

「俺か…?ニーズヘッグだ」


 母も父も、二人でオウムのことを話していて、僕らの会話には一切興味がないみたい。


 
 
< 152 / 195 >

この作品をシェア

pagetop