怪談短編集

 聞きたかったけど、やめた。ちょうど、電車が入って来たから。

「ありがとうございました」

 そう言って僕はおじさんから離れた。僕は、電車に乗ると、座席に腰を下ろす。まだ、少しだけ頭が痛かったけど別に気にしなかった。

 だって僕は、人の前世・後世を見れるんだよ?それって、すごくない?

 あまりにも嬉しくて、僕は遅刻して先生に怒られても全然平気だった。

 先生は、鶏か。何だか意外だなあ。丸っこいから、豚みたいだけどな。

 僕は見えたものに突っ込みを入れては心の中で大爆笑していた。

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