怪談短編集

 エリンが、まだ看板を見ながら。

「ねえ、行ってみようよぅ」

 何になやんでいるのかな。

「一回五百円だってさ。ぼったくりか?」

 ジョンはあくまでも否定する。

「いこーよー」

 ジルが、頷いた。

「二対一。ってことで、行きましょー」

 エリンが拳を突き上げた。

「五百円、あるかな」

 エリンが財布をあさっている内に、テントに着いた。

「ジョンはタロット?水晶?」



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