俺様彼氏の甘い罠






















「 ────────────澪ちゃん 」




会長は最低で、最悪で。




油断なんてしてないつもりだった。
だけどその瞬間、気が緩んでいたのか
何も考えずに顔を上げて。










チュッ






やけに楽しそうに笑う彼の手が
一瞬顎を掴んで、重なった唇。






彼は氷みたいな人だった。
声も心も、指先も唇も冷たい人。
・・・・・・・だから、大嫌い。






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