隣の席のキミ
エピローグ




母が泣いていた。


まだ幼い私には理解が出来なかった。


「まま?」


泣いている母にそっと寄り添った。


割れているグラス、


散乱している本、


母は小さな肩を震わせながら私に言った。


「ままね、今からお仕事にいってくるの、
大切なの。お留守番できる?」


私は黙って頷いた。


子供ながらも、様子のおかしさには


気付いていた。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop